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訓練必須(Mユゥジ×アキラ)

実際は、まだまだ青いという話。

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

 強い陽射しに窓の外を見遣れば、青い空に蒼い海。
こんな天気のいい日に、釣りに行かずどこへ行けって言うんだ。
こりゃ、訓練が終われば速攻で竿持って海だな。
大物を釣り上げて、今度こそあいつに……我ながら完璧なプランだと小さく頷いた瞬間、
ジャケットの背が軽く引っ張られるのに足を止めた。
 まぁたヒロのやつだな。ったく、あいつはすぐにこうやって……。

「コラ!今度はなんだ?」

 片眉を軽く持ち上げ、叱るような表情を作りながら振り向いた俺の視線の先……
ヒロよりさらに低い位置には、アキラがいた。
 俺のジャケットを小さく、どこか遠慮がちに抓みながら俺を見上げる彼女の表情が
少し驚いた風に変わるのに、慌てて手を振ってやる。

「悪い、ヒロと間違えた。お前を叱ったわけじゃないんだ、気にしないでくれよ?」

 そう訂正した俺の言葉に、ほっと息をつきそれに合わせたように頬を緩ませるその顔は
少女と女性の本当に合間の年代が見せる魅力的なもので、
胸の奥がトクリと小さな音を立てたのを感じた。

 毎日、違う表情を見つけてる。
 毎日、違う声音を耳にしてる。
 毎日、お前を好きになってる。

 もう、自分でもどうしたらかいいのかわからないほど成長を続ける感情を、
なんて呼べばいいのかなんて、俺だってしっかり自覚してる。
 だけど、この感情を彼女に伝えてしまうにはまだ早い気がして……
まだ、うまく伝わらない気がして、踏み出せないまま。
 いったい、いつになれば彼女をこの腕の中に包み込んで誰の目からも隠してしまえるだろう。
俺だけのものにできるだろう。

 そんなことを毎日のように考えている俺の気持ちなんて、
まったく気付いていないといった純粋な目で昨日提出した報告書の修正部分を示すアキラの、
指先が指定箇所を指し示すため紙面を滑らかに辿るのを見つめる。
 その細い指先が俺の肌を辿るのは、いったいどんな感覚だろうかと……
よもやそんなことを考えているとはおくびにも出さず、彼女の声を聞き漏らさないよう
少し腰を折り顔を近付けてやると、見上げる高さが変わったせいか笑みを浮かべる彼女を
今にも抱き締めてしまいそうになるのをぐっと堪らえた。

 まだだ、まだ早い。
 まだ、その段階じゃないぞ。

 そんなふうに奥歯を噛み締め衝動を殺す俺に、ふいにアキラが手を伸ばす。
頬に触れる細い指先が、俺の肌を軽く抓みそっと離れていく……。

「……まつげ、ついてたよ」

 にっこりと笑顔を向ける彼女に、俺はドクドクと早鐘を打ち始める心臓とはウラハラに
余裕のある大人を演じた。

「おっ、そうか。ありがとうな」

 ぽんぽんと頭を撫でてやると嬉しそうに笑い、
突然の呼び出しにそのまま手を振って去って行く彼女の背が見えなくなった瞬間……
俺はどうにもこうにもニヤけてしょうがない口許を手を覆い隠し俯いた。
 こんな顔、誰にも見せられない。
 大人だ、おっさんだ、なんて言われてる俺が……あんな小さな接触でこんな……。

 こりゃ……この後の訓練は、まともな成績は残せねぇな……。


ende.

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

次の段階どころか、下がってるという…。
自分から攻めていくのは得意だけど、ふいに相手から攻められると弱そうなユゥジ。
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名前:カサイ ユウキ

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