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第一歩 (Mユゥジ×アキラ)

とりあえず、妄想を書き出してみました。


*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

 暑い。
 なんつーか、暑い。
 夏なんだから当たり前だ、リュウキュウをナメんな、ハコダテと比べるな……
なんて言われるのが目に見えてるだけに、連中の前では言えなかった言葉をここぞとばかり
夜の海に向かって何度も呟いて見るが、当然そんなことで暑さが緩和されるわけもない。
 むしろ暑さを自ら知らしめてる、としか言いようない感覚に諦めを覚え、俺は砂浜にどかりと腰を下ろした。

「あー…っこいしょ、っと」

 思わず零れ出た言葉に自分でもオッサン臭ぇなぁ、とは思うものの誰もいないんだ、気にすることはない。
 海から潮を含んだ風が肌を撫でていくの感じながら、手にした缶ビールのプルタブを持ち上げると、
それこそが清涼感だと言わんばかりの音に口許が緩む。
 冷えたビールが喉を通りすぎていく瞬間のなんともいえない心地良さに、
漏れた吐息はまたしてもオッサンっぽいつーか…まぁ、冷えたビール飲んでこの声出ないうちは
まだまだオコサマだってことだ。そうだ、なんかツッコまれたらそう返してやろう……なんて、
酔いが回るにはまだまだ早いってのに、俺の脳内は任務後のせいかやたらに高揚していた。

 普段はどこか頼りないあいつの声が、指揮に入った瞬間……スイッチを入れ替える、
なんてほんと言い得て妙な表現だが、まさにそのもの。
凛と響く声が、すごく気持ちを高ぶらせる。戦闘に入ったら、さすがに油断してるつもりはないが、
あいつの声でいっそう引き締まるんだ。
 あんな小せぇ身体でなぁ……あの才気には正直、頭が下がっちまう。
 応答を求める俺に、通信機越しで聞こえてくるあいつの声が焦ってたり心配してくれてたりすると、
たまんねぇわ。今すぐ、どんな顔して話してんのか見てやりたくなる。
 ……他に、どんな顔見せてくれるんだろうな……おまえは。
 俺がまだ見てない顔、あとどれくらいある?
 アルコールのせいか、ふつふつと頭と身体の芯が熱を帯びていく覚えのある感覚に、
喉が鳴ったのを自覚した瞬間、小さく砂を踏む音。

「ユゥジくん?」

 どんなに小さくても、絶対に聞き逃すことなんてありえない声。
 肩越しに振り向いた俺の目には、まだ制服姿のまま砂浜を歩いてくるアキラが映る。
LAGの建物からの光がまるで、彼女自身が輝いてるようにキラキラと縁取って……うん、綺麗だ。

「……ユゥジくん?」

 もう一度、今度は少し心配したような声音で名前を呼ばれるのに、俺は缶を軽く振るようにしながら
手を持ち上げ、手招きしてやる。

「なんだ、まだ働いてたのか?お疲れさん。まぁ、ここ座んな」

 そう言いながら砂の上を叩いてみたが……砂の上ってのもなぁ。
なんか敷くもの、と視線を彷徨わせるが、綺麗に清掃された砂浜にはなにもなく……
あぁ、日頃の清掃活動が裏目に……。
 そう落胆している俺に構うことなく、アキラは俺の隣りに腰を下ろそうと膝を折っていた。

「きゃっ……ユゥジくん!?」

 つい、だ。つい、手が出たんだ。
 砂浜に座って、制服が砂まみれになるくらいなら、俺の膝に座ればいいじゃないか。
そう思った瞬間、つい手がアキラの腰を抱き寄せていた。
 小さな身体で俺に抗うことなんて当然できるはずもなく、アキラは胡座を組んだ俺の脚の上に
座り込むことになり、今まで見たこともないほど顔を真っ赤に染めて俺を見上げてくる。
 ……やばいだろ、それは。その表情と、その声、この体温は……。
 立ち上がろうとするアキラの腰を抱く手に思わず力がこもるのも、彼女を乗せた脚を軽く浮かせたことも、
見たことないその表情をもっと近くで見るため顔を寄せたことも、意識してなかった……本能のまま。

「いい子だから、暴れてくれるなよ。制服汚れるぞ?砂まみれになるよりいいだろ?」

 普段見るのとはまた違う驚きの顔、これもいい。
 俺の足を踏まないようになのか、安定を求めてなのか細い脚が砂を軽く抉り乱す。
 彼女の体温がほんの少し高くなるのも、恥じらうように俯くのも、それによってあらわになったうなじも、
俺の胸に支えを求め置かれた手も……たまらない。

「ん?どうした、お姫様?」

 ふるふると髪を揺らし小さく首を振るアキラの耳元に、わざと囁きかけてやるとくすぐったそうに
身体を震わせ俺のシャツを軽く掴む手にやられた。
 シャツだけでなく、完全に理性を掴み取られた気がした。

「……アキラ、顔上げてみな?」

 それでも首を振り続けるアキラの顎を、ちょっとばかり強引に持ち上げこちらを向かせてみると……
真っ赤な顔で、困ったような怒ったような目と出会う。
 そのまま小さな口唇をふさいでしまいたい衝動に駆られた瞬間、アキラが軽く口を開いた。

「よっぱらい。ユゥジくんの、酔っぱらい!」

 ……なんだ、この罪悪感をガンガンに煽ってくれる台詞は。
 それでも、酔っぱらいと恨みがましく涙目で見上げてくる視線には勝てず……。

「あー……悪い!からかいすぎたな。よしよし、いい子だからそう怒りなさんな」

 欲望にまみれた想いで顎にかけていた手で、今度は俺の欲望ごとなだめるように
アキラの頭を撫でてやる。ゆっくりゆっくり、何度も、優しく、俺が触れることに
彼女が構えたり怯えたりすることがなくなるまで……。
 ここから先は、それからでも遅くない。まだ待てる。
 だから今は、俺の腕に抱かれることに慣れてくれよ。


ende.


*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

・通信時って、音声だけじゃなく顔もやはり見えてるのか、どうなのか。

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プロフィール

名前:カサイ ユウキ

二次創作の場です。
公式とは一切関係はありません。

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